スイングトレード

損切しない勇気と利確する勇気

さあ、(恒例の)仕切り直しである。

逆ウォッチ曲線?

そんなこともあったな。

悪夢のような4月戦線。

悪夢を引きずる5月戦線。

5月末時点で60万の資産が43万。

昨年8月に追加した20万がものの見事に消え果る。

んがしかし!

6月、7月と巻き返し、あと一歩で60万(プラマイ0)というところまでやってきた。

これまでの資産推移を振り返ってみる。

2021年4月のスタートから2022年3月までの1年間、大きな変化なく推移。そして悪夢の2022年4月~5月。

これは様々な手法を試す中、プーチンに巻き込まれ、数々の乗っかりミス、焦りから迷走した逆ウォッチ曲線で更にその逆の曲線を描いたのが主な原因。

そんな中、6月・7月はその損失を埋めるように巻き返し。これまで見たことのない成長曲線を描いておる!

単に日経平均に連動して上がっているかというとそんなことはない。

もうこれは完全に実力と言って差し支えなかろう。

この間何をしていたかというと、SBI証券のスクリーニングツールでいろいろ試していた。

3つ設定できる移動平均線乖離率、出来高平均倍率、値上がり率など様々な組み合わせを試し、絞り込んだ銘柄のその後の推移を見守った。

いきなり買いに走らず推移を見守れるようになったのが1年間の成長である。

その中で、その後上昇する確率が高かったスクリーニング。これを中心に取引することにした。

結果、これまで見たことのない成長曲線を描いているわけだから今のところ成功と言っていいのではなかろうか。

具体的には、株価が低迷していて、出来高が急増して上昇に転じた銘柄。

これを絞り込む場合、複数の移動平均線乖離率、出来高平均6日/25日倍率が設定できるSBI証券が必須になる。(実際の取引は楽天でしているので申し訳ないが)

単に出来高急増銘柄や、大幅な上昇銘柄なら他のツールでも絞り込める。単にランキングを見るだけでもいい。しかしそれらの銘柄ではその後の推移もバラバラ。20%上昇して翌日に20%下落なんてものもざらにある。誰にでも目に付く銘柄だけにたちが悪い。

しかしSBIのスクリーニングで絞り込んだものが100%上昇するわけもない。その中からの更なる絞り込みが重要になる。

狙うのは、「これもう底じゃね?」というポジションに位置し、出来高の上昇とともに株価も上昇、できればじわりじわりときている銘柄。いきなり出来高が10倍以上に膨れ上がり、株価が10%や20%上昇している銘柄は手を出しにくい。理想は出来高が2倍~3倍程度、株価が2%~5%ずつ上昇しているような銘柄。こういう銘柄であれば急落することも少なくリスクが少ない。それでいてうまく当たれば大幅な上昇が見込める。

ざっくりまとめると逆張り(底)の順張り(上昇)といったところだろうか。

そして重要なのが損切しない勇気と利確する勇気。

これこそ定説の逆を行く真理。

株の教科書ではよく、「小さく負けて大きく勝つ」、つまり想定外で下落した銘柄は早めに損切し、上昇した銘柄はじっくり粘ってから利確するなんてことを言う。

しかしそれを頭の片隅に置き、1年間実践した結果は小さな負けと小さな勝ちの積み重ね。それが1年取引して収支ほぼプラマイ0という結果に表れている。(早めの損切は出来ていなかった気もするが)

なので、まず損切しない。そんなものはクソくらえだ。

そもそも安く買って高く売るのが目的なのにその逆をしてどうしようというのだ。慈善事業か。

たとえ想定と違い下落しても損切せずに持ち続ける。下がってもたかがしれている。なぜならば底(と勝手に思っている)で買っているから。持ち続ければ意外に戻ってくるものだ。

損切しない勇気。勇気はいる。含み損を抱え続ける勇気。膨らんでいく含み損に心の臓をえぐられながらそれに耐える勇気。幸い4月~5月の大負けで多少の耐性はついた。これがこの間の唯一の収穫であり、将来的の大きな収穫に結び付く大きな経験かもしれない。

損切しないことの弊害はむしろ動かせる資金がなくなるということではなかろうか。買いたくても買う余力がない。だからといって損切はしないので、上昇銘柄を引き当てる確率を上げることが重要になってくる。

そして、もう1つ「利確する勇気」

これは偉い。欲張らずに利確。人間つい大きな勝ちを求めてしまう。10回の1万勝ちよりも1回の10万勝ち、実際には同じでもつい後者を求めてしまうのが人間というもの。しかし、欲をかいた挙句がプラマイ0、なんならマイナスに転じるなんてこともざらの世界。小さな勝ちを積み重ねることこそ重要。上昇を続ける銘柄は確かにあるし、それを逃した時のショックも大きいがそんなものは稀。大抵の銘柄は波を描きながら上昇する。一度利確し、たとえ上昇したとしても押し目で再インすればいいのだ。

これこそ利確する勇気。

という考えで動いた2か月。

もう2か月続けば本物だろう。

逆ウォッチ曲線を試す

放置。

基本放置。

損切などしても損するだけではないか。

その結果、いくつか助かった銘柄もある。

売理 ENEOS(38日 +2.4%)

売理 王子HD(49日 +1.3%)

一時的に10%を超える含み損を抱えるも粘り勝ち。

時と資金を無駄にしたといえばそれまでだが減らさなかっただけ良しとしよう。

リスク回避で売り建てていた銘柄(実際には新たなリスクにしかならなかった)も含み損から戻ってきた。

買理 プレサンスコーポレーション(28日 +1.6%)

まだ決済できていないが、インフロニアHDも-0.18%まで戻ってきた。もういつでも決済できる。

しかしその間に新たな含み損を抱える。

4592 サンバイオ(-23%)

4881 ファンペップ(-11%)

完全に乗っかりミスである。

乗っかり銘柄は基本東一ではないことが多いのでギャンブル性が高い。

どちらも4月からの新区分ではグロース株にあたる。もう戻ってこないかもしれない。

サンバイオは新たなIRが出ているが果たしてどうなのだろう。これでダメなら諦めるしかない。

他に決済できていないのはキリンHD(-4.78%)、第一三共(-2.37%)。

しかしいいこともあった。

乗っかり銘柄でうまくいったもの。

第一商品(7日 +35.8%)

半分残していた第一商品。金額、値上がり率ともにこれまでで最高値。タイミング的にもいいところで売り抜けられたように思う。

そしてもう1つ。

9212 GREENEARTHINST(1日 +19%)

こちらは金額としては第一商品をさらに上回った。

売却後、19%なんて屁のツッパリのように上昇を続けたのだがそれは言うまい…

しかしそれにしてもである。

こうも逆へ逆へ動くのだから根本的に間違っているのだろう。

何かを変えなければならない。(何度目だ)

で、新たな指標、逆ウォッチ曲線を導入してみた。

以前から、出来高の増加を敏感に察知する指標はないものかと思っていた。

チャートを見ていると、出来高が徐々に増加→株価急騰というパターンが多い。

このパターンを探すため、ちょいちょい出来高増でスクリーニングをかけてみるのだがいまいちうまく見つからない。膨大な銘柄から絞り込むのは無理があるのだろう。

そこで逆に、絞り込んだ銘柄(JPX日経400)の中から逆ウォッチ曲線で1つ1つ見ていくことにした。

逆ウォッチ曲線は以前から気にはなっていたのだが、パット見てもなにがなんだかわからない。どう見ても逆ウォッチにはなっていない。右へ左へ、上へ下へと行ったり来たりしているだけである。

これをどう活用するのかと思っていたのだが、期間を短くすると案外うまくいった。ローソク足の数を60本程度に減らすとなんとなく逆ウォッチを描く銘柄もある。

逆ウォッチ曲線の期間は12日。

楽天の初期設定では25日になっていたのだが、12日にしたのはどこぞの誰かが12日に設定しているのを見たというのと、株価との相関を見るとこっちの方が整合性があるように思えたからだ。

JPX日経400の中から1つ1つ見ていくと手間がかかりそうだが、24万以内で買える銘柄にしているのでその時点で半分以下。

そしてこの逆ウォッチ曲線、チャートや移動平均線を分析するのに比べて極めて楽。

まず、逆ウォッチを描いていないのはよくわからないのでスルー。

逆ウォッチとは逆にウォッチを描いている銘柄もあるのだがこれもスルー。ツラツラと見ていると、概ねダラダラと下げ続けている銘柄にこのパターンが多いように思う。

まず逆ウォッチを描いていること、そして6時~5時あたりの銘柄を買候補、1時~12時あたりの銘柄を売り候補に入れていく。

この時点でそれぞれ5銘柄程度に絞り込めた。

ここから一応チャートを分析するような恰好をする。

その結果、

買建 7482 シモジマ

買建 1951 エクシオグループ

買建 2127 日本M&A

売建 7482 シモジマ

これまでの手法では候補とならない銘柄なので結果が異なる可能性があってよいのでは?

不味い

やばい。

プーチン問題で含み損がえらいことに。

何よりやばいのが第一三共。売建てて騰がって損切、買建てたら下がるという弱者の典型的な負けパターン。

-現在12.43%。

どうすんだ?損切るのか?切るとまだ騰がるのか?

完全にルールもなにもかも見失っている。

そんな中売り建てた銘柄はなぜか上昇して含み損。

売建 3254 プレサンスコーポレーション

リスク回避のためもう一つ売建てておく。

売建 5076 インフロニアHD

そんな中唯一利益を得られたのが第一商品。

利確 第一商品(+8.1% 2日)

なんでも金が高騰とかでこれもプーチンの影響だろう。

こちらは1000株買って半分利確、その後も上昇を続けている。

まあ、現在の含み益を考えても含み損の方が更に大きいのだが。

不味い!不味すぎる!

プーティン

買理 プリマハム(-1.8% 26日)

売建ていたプリマハムを諦める。

一時期の含み損からすれば戻ってきた方か。

銘柄が絞り込みきれない。

現在JPX日経400の中から27万以内で取引できる銘柄がトレード対象。これで約190銘柄。

その中から週に一度、週足上昇トレンド&下降トレンドで買い候補、売り候補を絞り込み。

…していたのだが、うーむ。

移動平均線。現在日足チャートでは5日線、20日線、60日線、120日線を設定。

本来これを見ればある程度過去のチャートは予測できるのだろう。わかる人が見れば週足チャートを見ずとも大まかな動きはわかるはず。そのための移動平均線だろう。書籍によく書かれている、線の向きや他線・株価との位置関係はそれの結論を書いているのだろう。

うむ。ある程度日足チャートで読み取れるように努力してみよう。

ということで日足チャートで絞り込んでみる。上昇トレンド中の押し目候補、下降トレンド中の押し目候補。

その結果、返って候補が増えてしまった。

まあこんなもんだろう。

とはいえほとんどが買候補。プーチン問題で上昇トレンド中の銘柄がのきなみ押し目候補に。

問題はタイミングと、プーチンがこれ以上暴走したらどうするよ?といったところだろう。

絞り込みきれないのでルールを加えることにした。

20日線が60日線を上回った後、最初の押し目。

過去のチャートをツラツラと見てみるとこれが結構ありなのではなかろうか。

このあたり。もう少し方向性を見極めるべきなのかもしれない。が、チャンスを逃すかもしれない。

上昇トレンドかというと微妙な気もする。120日線よりはまだ下、60日線もわずかに上昇気配をみせたところ。これを週足チャートで見ると、

ふーむ。下降トレンドが終わり転換しているのかどうか。わざわざ手を出さなくてもいい気がする。

先々週の大陽線はいい兆し。先週の陰線はプーチン。この陰線はほとんどの銘柄にあるだろう。

大陽線とプーチンの改心に期待して買ってみた。

そうこうしているうちに売建ていた日本酸素HDの含み益がほぼなくなる。

買利 日本酸素HD(22日 +1%)

今更ながら四季報を見てみると、産業ガスの銘柄らしい。これもプーチンの影響なのか?

派手にやらかす

売りから入り、含み損のまま持ち越した第一三共。

損切 第一三共(-15% 8日)

派手にやらかす。

先週からプーチン問題で全面安の中、こいつだけはなぜ下がらないんだと不思議に思っていたがそういうことか!

金額にして-42,220円。

なんでも乳がん患者対象の薬の臨床試験で目標達成とかでめでたいことだ。

これは応援せねばと買いを入れたら含み損になってしまった。

続いてトヨタも損切。

損切 トヨタ自動車(-5.7% 20日)

他の買建も絶賛含み損。

nanitattennda! pu-tin!

この下げがいつ止まるかの見極めが肝要だが…

明日は天皇誕生日で市場はお休みらしい。

今週残り2営業日で方向性が見えるだろうか。